株式投資のおすすめ本6選

Kindle Unlimitedで初心者から実践へ読む順番で

公開 2026/6/14

「投資を始めたいけど、何から読めばいいか分からない」—— 新NISAで関心は高まっても、玉石混交の投資本の中から良書を選ぶのは大変です。

この記事では、Kindle Unlimited(読み放題)で読める株式投資の名著を6冊厳選しました。 投資の考え方から、高配当株・個別株・チャート技術・お金の使い方まで、 すべて実際に通読したうえで、刺さったポイントだけを紹介します。 読み放題に入っていれば、ここで挙げた本はすべて追加料金なしで読めます。

1 ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊かにする8つの哲学」 資産10兆円の投資家は世界をどう見ているのか

桑原 晃弥

バフェット研究の桑原晃弥が、伝記や講演の言葉から「安全域」「能力の輪」といった投資哲学と、お金・時間・人間関係への向き合い方を8つの哲学に整理した評伝。

おすすめポイント

  • 「安全域」の考え方を実例で紹介。1973年、時価総額8000万ドルのワシントン・ポストが実は純資産4億ドルの価値を持つと見抜いて投資し、10年余りで1億4000万ドルに増やした。
  • 借金は純資産の25%までという自分ルールを21歳から守り続け、過大な借金を「ハンドルに短剣が取り付けられた車を運転するようなもの」と例えて戒める。
  • グレアム譲りの極端な分散投資をむしろ否定し、自信のある案件には純資産の75%を注ぎ込んだこともあると告白。「能力の輪」の中で理解できる優れた事業に集中投資する姿勢を貫く。
こんな人に
株式投資の考え方を体系的に学びたい人、成功者の人生哲学から働き方・生き方のヒントを得たい人。
この本の学び
大切なのは株価という「価格」でなく企業の「価値」を見ること。安全域を確保し、理解できる範囲(能力の輪)の中だけで、長期保有できる優れた事業に集中投資する。
向き・不向き
バフェット自身の逸話や発言の引用と伝記的解説が中心で、具体的な銘柄選定や財務分析の手順までは踏み込んでおらず、投資初心者がすぐ実践できるノウハウ本ではない。

2 オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資 ど素人サラリーマンが元手5万円スタートでできた!

長期株式投資

個人投資家ブロガー「長期株式投資」が、5万円から18年かけて年間配当200万円超を築いた自身の投資記録をもとに、日本の高配当株への長期投資法を解説する本。

おすすめポイント

  • 2004年に5万円で株式投資を開始し、2005年には新興株サミーネットワークスに144万円を集中投資して後に90%以上の大暴落を経験、含み損が解消するまで7年かかったと自身の失敗を明かす。
  • 日本株を選ぶ理由を税制で説明。配当への課税は日本株が20%、米国株は現地源泉徴収を含め実質28%になり、配当控除を使えば所得税の正味税率を0%にできるケースもあると試算する。
  • 実践手順として「死ぬまで持ちたい17銘柄+自分で選ぶ3銘柄」の計20銘柄を1株ずつ買い、株価に応じて買い増して投資金額を均一化する3ステップの積立法を提示する。
こんな人に
米国株ブームに乗り遅れたと感じている人、暴落時にも狼狽売りしない再現性の高い投資の型を知りたい人。
この本の学び
配当利回りの高さだけで銘柄を選ばず、EPS・PERといった基礎指標で「割安な優良企業」を見極め、複数銘柄に分散して長期保有し配当を再投資し続けること。
向き・不向き
著者自身が2005年に144万円を新興株1銘柄に集中投資して90%超の暴落を経験し、含み損解消に7年かかった過去を告白しており、紹介する手法も個別株特有の値動きリスクは避けられない。

3 夢をお金で諦めたくないと思ったら 一生使える投資脳のつくり方

エミン・ユルマズ

著名ストラテジストが「ストーリー投資」という考え方を、物語+クイズ形式で説く一冊。専門用語を極力使わず、身近な店やサービスから10倍株(テンバガー)を見つけ、売らない判断までを学べる。

おすすめポイント

  • 10倍株のヒントは身近にあり、リンチの「街でドーナツを食べることが調査の第一歩」を引き、自分が好きで応援したい製品やサービスから投資先を探せと説く。
  • 過去の10倍株に共通する売上成長率年20%以上・営業利益率10%以上・上場5年以内・オーナー企業の4条件を提示しつつ、最後はストーリーが描けるかが決め手だとする。
  • 急落も好決算もまずストーリーが崩れたかを点検せよと繰り返し、人は損失を利益の2倍痛く感じるプロスペクト理論ゆえ狼狽売りしがちだと戒める。
こんな人に
新NISAを機に投資を始めたいが、チャートや数字は苦手で、何を基準に選び・売買すればいいか分からない初心者。
この本の学び
投資の核心は数字でなく、自分の頭で未来を描く「ストーリー」。買うのはストーリーが生まれたとき、売るのは崩れたときだけ。

4 エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ(東大卒医師が教える科学的「株」投資術 復刻版)

KAPPA

学術論文の膨大なエビデンスを根拠に、勘や経験を排し「割安・財務・収益性・上方修正」で機械的に銘柄を選ぶ科学的な株式投資法(EBI)を説く。東大卒医師が医療のEBMの発想を投資へ持ち込んだ。

おすすめポイント

  • 高成長の優良企業ほど将来も伸びると思われ買われるが、前期と今期の増益率にほぼ相関はなく、エクセレント・カンパニーは過大評価されがちだと指摘する。
  • 著者が最重視するのは割安性で、PER12未満・PCFR8未満・EV/EBIT8未満を目安に、財務・収益性・業績の上方修正を組み合わせて絞り込む手順を示す。
  • 買値を基準にした機械的な損切りや利益確定には合理性がないと断じ、分散は20銘柄あれば十分で、大化け株を取りこぼさないために分散を勧める。
こんな人に
腕やセンスに頼らず、再現性のあるルールで長期的に市場平均を上回りたい個人投資家。
この本の学び
自信過剰バイアスを自覚し、複数の割安ファクターで機械的にスクリーニングしてこそ、プロの大半に勝てる。

5 37年連戦連勝 伝説の株職人が教える 株の技術大全

相場 師朗

ファンダメンタルズを一切使わず、移動平均線など「7つ道具」と「3つのシグナル」だけで株価の流れを読み、勝てる局面だけを狙う相場式テクニカル投資術を体系化した一冊。

おすすめポイント

  • 野球の落合博満が打てる球だけを振ってスランプを脱した逸話を引き、判断のつかない局面では手を出さずストライクだけ狙えと説く。
  • 上から5日・20日・100日線が並ぶPPPや、5日線が20日線に近づき再び離れる「ものわかれ」など、再現性ある売買シグナルを図解する。
  • 上昇下落は約6ヵ月・9本のローソク足で一巡しやすいとし、9の法則で利益確定の日柄を機械的に見積もる手法を提示する。
こんな人に
何冊読んでも勝てなかった人、勘や雰囲気で売買して損ばかりしている初〜中級の株式投資家。
この本の学び
株は才能でなく技術。判断のつく「ストライク」だけを待って打てば、高い確率で利益が取れる。

6 お金持ちは合理的

立川 健悟

ファイナンシャルプランナーの著者が、累計150人超のお金持ち・超富裕層に直接取材して見出した「合理的なお金との付き合い方」をまとめた一冊。浪費ではなく、支払う額以上の価値を引き出す思考を説く。

おすすめポイント

  • お金持ちは札束があっても「お値段未満」ならワンコインでも買わず、逆に価値があれば高額なパソコンも迷わず選ぶ、金額でなく価値で判断する。
  • 行列や「人気No.1」はバンドワゴン効果を狙った仕掛けと見抜き、季節のセールには行かず自発的な買い物に徹して感情の揺さぶりを避ける。
  • 持ち歩く現金を減らしカード決済を多用し、お金を物質でなく数字として捉えることで損得に感情を乱されにくくしたと体験を語る。
こんな人に
お金を「汚いもの」と避けてきた人や、セールや広告でつい無駄遣いしてしまう人。
この本の学び
お金持ちは金額の大小でなく「支払う額以上の価値があるか」で判断し、感情に流されず合理的にお金を使う。

お金持ちは合理的

立川 健悟

★★★★☆ 4.2 209件

この本の短評を読む

預金残高100円から富裕層になったFPが、累計150人超のお金持ちへの聞き取りで掴んだ「お値段以上」の合理的なお金の使い方を、100円ショップから経験への投資まで明かす。

まとめ

株式投資の本は「これだけやればOK」という万能の正解がありません。 今回の6冊は、投資哲学・高配当株の長期保有・個別株のストーリー・科学的選別・チャート技術・お金の使い方と層が違います。 まずは考え方の本から入り、自分のスタイルに合うものを深掘りしていくのがおすすめです。

紹介した本の単独レビュー